Copyタイプの生成メモ
PicoBSDにCopyタイプというものを追加してみたときのメモです。
- bridgeをコピーしてcopyと言うのを作成した。
- PICOBSDを修正した。ディスクを生かし、GENERICを参照して
LANアダプターはみんな入れて、パケットフィルター関連は全て外した。
- configを修正した。関係なさそうなものを全部消した。
- crunch.confを修正した。関係なさそうなものを消して、rsh、rshd、
ftpなどを追加した。
- floppy.tree/etcディレクトリーを作成し、オリジナルのスクリプトなどを
コピーし必要なものを修正した。
- fstabはハードディスクのあたりの定義を削った。
- hostsは127.0.0.1のみにした。
- inetd.confはrshdの起動の行だけにした。
- master.passwdにはbackup、server、client、rebootという名前のパスワー
ドなしのユーザを設定した。それぞれrootと同じ権限で、/rootにある
backup.sh、server.sh、clinet.sh、reboot.shが起動されるようにした。
- rc.conf.defaultsのsshd_enableをNOに、ネットワークインターフェース
に割り当てるホスト名とIPアドレスを一度に聞くところを分けて聞くようにし
た。
- ttysはttyv0の行だけにした。
- motdに追加したユーザの説明を入れた。
- servicesも最小限のものにした。
- rc1、rc.networkの余分なところを少し削った。inetdの起動の際に-aでホ
スト名を指定しないとエラーになってしまうので補った。
- floppy.tree.excludeにetc/rc.firewall、etc/rc.serial、etc/remote、
etc/sshd_configを追加した。
- floppy.mtree/rootに空の.hashloginを入れた。
- 同じところに.rhostsを入れてrshができるようにした。
- mfs.mtreeの余分なところを少し削った。
こんな感じで作成をしました。/usr/src/release/picobsd/copy以下のファイルを
tar+gzしたものが、copy.tgzです。以下のように
解凍してご利用ください。
cd /usr/src/release/picobsd
tar xvfz copy.tgz
またFreeBSD4.10Rでできたものは、copy.binです。
FreeBSD上ならば、
dd if=copy.bin of=/dev/fd0.1440
でフロッピーに書き込むことができます。
Copyタイプの使い方
このタイプでできることは次の4つです。
- パソコンのディスクのバックアップをサーバーに送る (backup)
- サーバーにあるバックアップファイルをパソコンに入れる (restore)
- 他のパソコンの内容を取ってくる (client)
- 他のパソコンに自分のディスクの内容を送る (server)
最初の2つをする場合には、サーバーの方にrshでアクセスできるように設定
をする必要があります。普段はアクセスできないようにしておかないと危ない
し、パソコンが壊れたときにバックアップが取れていないと役に立ちません。
そんなこともあり、最初の2つは十分テストをしていませんのでご注意くださ
い。
まずどれについても共通の部分から説明します。
- フロッピーを挿入して、パソコンを起動します。
- PicoBSDが立ち上がります。ハードディスクで上がろうとしたら、BIOSの
設定を修正してください。
- 「Enter an IP address」と出ますので、適当なIPアドレスを入力します。
- 「Enter gateway address」と出ますので、必要があれば入力します。と
なりのパソコンをコピーするような場合は単にenterキーを押すだけで良いで
しょう。
- メニューが表示されますので、「server」、「client」、「backup」、
「restore」、「reboot」、「root」のどれかを入力します。最初の4つは上記
のものです。「reboot」は作業終了時の再起動用です。「root」でコマンド入
力になります。パスワードは設定されていません。
パソコンからパソコンへコピー
この場合、先に元となる方のパソコンを起動し、「server」を起動しておき
ます。またこのマシンのIPアドレスがわからないとアクセスできませんからご
注意。やったことがないのですが、一つのserver機で複数のマシンの相手も可
能だと思います。PicoBSDはMFS上で動くのでこの段階でフロッピーを抜いて、
コピー先のパソコンの起動に使用しても構いません。
コピー先のパソコンでも起動して「client」を選択します。「Server IP
address」でserver機のIPアドレスを入力し、「Select from all, mbr, p1,
p2, p3:」で、
- all : ディスク全体をコピーします
- mbr : ディスクのパーティションなどの情報の部分だけコピーします
- p1 : 1番目のパーティションのみコピーします
- p2 : 2番目のパーティションのみコピーします
- p3 : 3番目のパーティションのみコピーします
のどれかを入力してください。前提としてディスクはIDE、容量などは同じ、
などがあります。中身がほとんど空のディスクでも「all」を選択した場合、
全部コピーしますので結構時間がかかります。操作を誤るとディスクの内
容を完全に破壊する可能性もありますので注意してください。また何らかのト
ラブルが生じても私に責任を転嫁しないでくださいね。
無事コピーが終われば、「reboot」で再起動です。ただディスクの内容を丸
ごとコピーしていますので、同じIPアドレスのマシンが複数できることになり
ますので、コピー先のマシンの再起動の際にはLANケーブルを外しておいた方
がよいでしょう。いくつかのソフトはIPアドレスのようなパソコン個々に固有
のIDを振るために再インストールや再設定が必要になるようです。
もどる by K.Miki (2003/08/01) 改訂(04/08/03)